概要
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきをかき、睡眠中に繰り返し呼吸が止まってしまう病気です。睡眠中に舌根部(舌の根本)が重力に従って落ち、気道が塞がって呼吸が出来なくなってしまいます。大きないびきや呼吸停止と共に酸素欠乏状態になるため、眠りが浅くなってしまいます。そのため、何時間寝ても、どれだけ休んでもだるく、日中の眠気が取れません。
原因としては、顎の大きさやのどの構造、肥満、加齢などがあげられます。
症状
睡眠時無呼吸症候群を発症すると、睡眠時間を十分にとっても穏やかな睡眠を得られず、様々な体の不調を感じます。
代表的な症状は以下の通りです。当てはまるものはありますか?
・大きないびき
・睡眠中に呼吸が止まる
・睡眠中に息苦しくなる
・口の渇きで目覚める
・朝の頭痛や頭が重い感じ
・睡眠中に何度も目が覚める
・日中の強い眠気
・注意力低下
・イライラ感
これらが複数当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群があるかもしれません。
検査と治療
睡眠時無呼吸症候群は、精密検査を行って重症度を判定することで適切な治療を行うことができます。睡眠の性質や質を評価するため、当院ではスクリーニングとして行う簡易診断装置から終夜ポリソムノグラフィ検査、MSLTなど様々な精密検査を全て実施することが出来ます。
軽症であれば近隣の歯科医院へご紹介し、オーダーメイドのマウスピースを作成していただきます。重症であれば、当院でCPAPという機械を処方し、自宅で睡眠時に装着していただきます。当院は日本睡眠学会認定専門医および日本睡眠学会認定検査技師が常勤しておりますので、処方後の適切な使用方法や調整、マスクのフィッティングなどを承ることが出来ます。開院以来20年以上睡眠時無呼吸症候群に対する診断・治療を行なっておりますので、様々なノウハウで患者さまの治療をサポートいたします。
なお、睡眠時無呼吸症候群は多くの合併症を悪化させると報告されております。高血圧、糖尿病、認知症といった病気のリスクとなったり、脳梗塞や心筋梗塞の発症率を上昇させると言われています。いびきや睡眠中の呼吸停止を自覚したり見つけた場合は、お気軽に当院までご相談ください。